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2001年 学校机、鳥の子紙、油性インク 1800mm×3010mm(版画部分)1600mm×2390mm×700mm(机部分)

木内貴志による作品解説
実際小学生が使っていた中古品の学校机の天板部分を彫刻刀で彫って版とし、それを刷って版画にしました。机の数は16台。そして16枚の版画をつなげて一枚の作品にしました。インクは油性の木版画用を使い、まず「あか」を刷り、乾いてから「だいだいいろ」を刷ることにより、朱色を出してみました。

そもそもこのビエンナーレをしたのは、この作品を作り、さらに学校の教室で展示したい、というのがきかっけで、一応今回のメイン作品です。もともと、1998年の個展の時に、「優秀賞」というタイトルで作ったもの(机一台で同じ意匠)を、その時点でもっと大きいものを、と思ってまして、3年越しに実現。

一番苦労したのはやはり机を手に入れる作業。もし手に入ってなかったら、このビエンナーレ自体なかったでしょう、たぶん。ラッキーなことに、さまざまな方々の御協力を頂いて、ほぼ自分の構想どうりに完成いたしました。内容は、単なる駄洒落です(深読み可)。近付いてみると、元々あった傷や落書き彫り(?)が転写されていますが、ネットではお見せできないのが残念です。

(キウチビエンナーレ2001作品解説より)

出品展覧会

キウチビエンナーレ2001・教育と美術
「キウチビエンナーレ2001・教育と美術」 マルチーズギャラリー特設ページ(web内)