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展覧会の直前に、当初プランに無かったのに、突然思いついて無性に作りたくなる作品というのがあります。
過去にも、2005年の映像のエンディングカラオケシーンや、2006年の展覧会の「作品が独り歩きを始める」などがそれです。
この展覧会ではこの作品がそれです。
往年の名プロレスラー、フィリッツ・V・エリックの必殺技「アイアンクロー」。彼の異名もまた「鉄のツメ」。
ということで、ビデオテープの「ツメ」をこちらは「nail」ではなく「claw」の解釈で、ツメ部分を鉄にした作品。
それだけだと、あまりにクールな現代美術作品になってしまう（？）と思い、自身がエリックの「アイアンクローポーズ」をとった自画像等を油性ペンで描き加えました。
それにしても、「アイアンクロー」は「コブラツイスト」や「四の字固め」と同じぐらいメジャーな技だと思ってたのですが、お客さんの大半が知らなかったのにビックリしました。